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ロサンゼルス拠点のアーティスト Colin SussinghamとElle Rotsteinによるzine「shadow river」。
ColinとElleは2026年5月の1か月間、アーティスト 濱名一憲によって立ち上げられたアーティスト イン レジデンス プログラム「COMMONS / OPPES」に参加しました。
滞在先となった千葉県・房総エリアでは、そこに広がる自然環境や土地のリズムと日々向き合いながら生活し、その風景と密接に関わる形で制作を行いました。土地での体験や観察を通して得られた気づきは、制作のプロセスにも深く影響を与え、暮らしと作品制作が地続きのものとして展開されていきました。
本作はこの滞在期間を通して生まれた作品や記録、思考の断片を収録したものです。房総の風土のなかで育まれた二人の視点や創作の軌跡をまとめた貴重な一冊になっています。
私の作品は、人間と自然界との物理的かつ精神的な関係性を探求しています。このプロジェクトは、川の流れに対する観察から始まりました。その絶えず変化する形、絶え間ない動き、そして流れが通過し、環境を形作る力。私は“流れ”というものに、物理的現象としてだけでなく、身体、風景、感情、そして時間を横断して存在する共通の現象として関心を抱くようになりました。
この作品群を制作する期間はわずか1か月しかなかったため、実験性を保ちながらも方向性を見失わないよう、自ら制約を設けました。それが「黒、白、赤」という色彩です。赤は血液、静脈、生命力、エネルギー、そして温かさを想起させる色です。
この滞在制作期間中、私はデジタルプリントや実験的な和紙プリント、さらにはインクジェット・ペインティングなど、多様な作品を制作しました。その制作では、水を素材の一部として用いることで、作品に偶然性という要素を取り入れています。
― Colin Sussingham
高く伸びながらも、乾き、枯れ、頭を垂れるひまわりたち。どこか見覚えのある何かを思い起こさせます。人間のような花、花のような人間。そこには、生と死、弱さと強さ、影と光といった、相反するものが共存する精神が表れています。
― Elle Rotstein
56ページ / 210 × 297mm / Offset printing / Printed in Japan / Edition of 100
Colin Sussingham | コリン・サッシンガム
ニューヨーク出身、ロサンゼルスを拠点に活動する写真家。彼の作品の原点には、スケートボードカルチャーと自然がある。この2つの存在が、自由で瞬発的な撮影スタイルを形づくっている。現在も自然や旅、人の姿を主題としながら、一瞬の動きや表情、その場でしか生まれない瞬間を写真に収め続けている。
Elle Rotstein | エル・ロットスタイン
ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。ファインアート、版画、フローラルデザインのバックグラウンドを持つ。彼女の作品は、個人的な制作・仕事の両面において自然界から強く影響を受けている。主にインクやグラファイトを用いながら、花のモチーフを通して自身の感情や身体的な体験を象徴的に表現している。また植物の知性や、人間が自然を所有し、支配しようとする欲望といったテーマについても探求している。